
ガジェット系デザインを意識し、ちょっとレトロな短波ラジオの緻密なイメージ。

ヘアライン仕上げのメインプレート、六角ネジ、スピーカーのパンチングメタルを彷彿させるウレタン部分。アーリーアダプター向けのガジェット系デザインを意識し、ちょっとレトロな短波ラジオの緻密なイメージでまとめました。着信やメッセージがあるとバイブレーターのモーターにLEDライトが当てられ、光を拡散して知らせます。触覚+視覚的な効果を狙っています。

サイドプッシュボタンをウレタンバンドの内側に配置してフリーアジャストと合体させた、新構造中留め。
ENGINEER'S EYE
ちょっと早すぎた先駆者
いわゆるガラケータイプの携帯電話と連携する機能を持った腕時計で、スマートウオッチはおろか、スマートフォンさえまだほとんど知られていなかった2006年に発売されました。
世界初のBluetooth(cid:8060)搭載腕時計であるほか、振動によってユーザーに電話着信やメール受信をお知らせする機能を搭載、ディスプレイには当時はまだ一般的ではなかった有機ELが使用されているなど、シチズンの中でも突出して先端技術に挑戦したムーブメントでした。
今振り返ってみると、まさに携帯型端末の未来を予言したモデルといえるものだったのかもしれません。最先端すぎて連携可能な携帯電話が限られ、知る人ぞ知る商品ではありましたが、後継機種にはカラー液晶を搭載して腕の上でメールを読むことができるアイバートMなどもあり、今日のスマートウオッチにも通ずる腕時計の進化の一側面を垣間見ることができる、興味深いシリーズです。