

ケース中心部と外枠は別パーツで構成されています。だからこそ可能な上面・サイドの面取り。

中心部と外周部のパーツが別体であるが、同一面のカーブで加工されています。美しい磨き。

りゅうずにはCITIZEN QUARTSのCQの文字が刻印されています。粗いローレットが施された操作性のよい形状。

少し逆テーパーのかかったベゼル部の斜面。ケース本体は切削による面取りでサイドからの厚みが目立たないように工夫されています。

文字板のベースは紫金石。3か所にルビーをあしらっています。レイアウトにあるE.F.A はこのモデルが特別高精度品であることを証明しています

秒針の中心部はノンホール。時分針は、それぞれ2体の別パーツで構成されており、ホーニングとミラーで仕上げ分けがされています。
ENGINEER'S EYE
月差±5秒の精度に追い込む
1973年に「E・F・A」の名称で発売された、通常品(月差±10秒)の倍の月差±5秒まで精度を追い込んだシチズン初の「特別高精度品」のクオーツ腕時計。
内部は当時シチズンが製造していた電子腕時計「IC-12」の構造を引き継ぎ、テンプ(レゾナント)モーターをクオーツに同期した電気信号で駆動する方式を採用。このため16Hzのスイープ運針となりそれが特徴となっています。
水晶はフリフリバータイプ(Free-Free Bar-Type)の16kHz品を採用、回路はワンチップICとはできず、発振回路はバイポーラトランジスタ、分周段はMOSを使ったハイブリッドICで構成しました。このため電池寿命は1年であり、衝撃などの外乱で針が狂いやすいなどの弱点もありましたが、衝撃に弱い点はすぐに改良され、テンプモーターの動きが外乱を受けた場合にそれを補正する回路を搭載し、信頼性を高めました。