
直線を多用した工業的なデザイン。ステンレスと黒のモノトーンを基調に力強く描かれたスポーツ調。

重心を高く置き、ベゼルのないフラットなケース上面がそのままバンドに流れ込むシンプルな設計。

直線的要素でまとめられた四角い文字板。数字も四角い。

薄型の金属バンドは上面もフラットで直線的。縦割りをしない横一列の潔さ。

直線と真円で構成されたりゅうず、ボタン。

フラットな上面が、そのままバンドにつながるシンプルさ。四角い飾り銘板。

角ばったフォントたち。デジタル時計のセグメント数字と違和感が生じないように配慮されています。
MARKETER'S EYE
複眼の時代
先行して発売し一世を風靡した「デジアナ」シリーズにつづき開発された「アナデジ」シリーズ。違いはアナログ表示を大きく配した点にあり、そのシンプルなレイアウトにデジタルならではの多機能性を組み合わせました。
情報技術の進歩によって可能となった「〜しながら、〜する」というような多面的な時間感覚を持つ20代を中心とした若者=複眼の時代の人々をターゲットとし、一方でりゅうずによる直観操作が可能なことにより既存の時計ユーザーにも魅力を提供しました。
その後、競合他社も同様のコンセプトの時計を発売しましたが、先行したシチズンの「アナデジ」のシリーズ名は、それらの時計の代名詞としてもユーザーに定着し、アナログとデジタルをドッキングしたコンビネーションウオッチのパイオニアとして市場をけん引することとなりました。