
一目見ただけでは時計と思えないデザイン。光の移り変わりに魅了されます。
向こうの景色が透けて見えます。

上面カットの稜線を下面に下ろしたラインでカッパーコーティングを施しています。光が変わると色相も移り変わり、変化に深みが出ています。

中留めにもサファイアが使われ、4つ並んだ面を連続的に光が流れていきます。ネイルアートのようにも見えます。

緩めのカーブはエッジ感と着用感が両立された形状。

サファイアの美しさを演出するケース。センターは鈍く光り、ガラスの鮮やかさ、華やかさを増幅させています。

堂々とした輝き。軽やかながら、何度もガラスを通り抜けた鏡像が見えることもあり、表情豊か。
ENGINEER'S EYE
無数の困難の果ての輝き
本モデルの開発は、まず不純物の無いサファイアインゴットの調達から始まりました。単に大きいだけのインゴットでは、美観の問題もそうですが、カット工程でチッピングと呼ばれる微小な欠けやクラックを引きおこし、良品の製造に至らないからです。インゴットメーカーと交渉を重ね、気が遠くなるほどの時間と、細心の注意を払い製造。なんとか必要数の確保に漕ぎつけました。
次はこの大きく極めて困難な多面カットの研磨。機械研磨を試しましたが満足のいく品質には程遠く、辿り着いたのは日本が誇るサファイアガラス研磨の達人でした。時計用のサファイアインゴットは先述の通り長い時間をかけて製造するものなのですが、その過程でサファイアの結晶に方向性ができ、この方向性に合わせて研磨も都度加減を変える必要があります。ほんの少し力加減を間違えるだけで、チッピングが発生したり稜線がずれてしまい、何十面とカットしてきたものであっても出荷できないものになってしまうのです。この不可能とさえ思える困難な作業を、たった一人の達人の協力によって成功させ、生み出されたのがこのコレクションサフィール。
当時世界最小のエコ・ドライブムーブメントを搭載した、輝きを放つブレスレットウオッチです。