
とにかく密度が高く要素が多いにも関わらず、ただつめこんだだけではない、均整のとれた安心感。

全体的に張りのある形状で、固すぎない印象を与えます。

張りのある側面。無機的になりすぎず、ケースサイズが大きいにも関わらず、腕なじみの良さにつながっています。

直線と平面がほとんどない造形。ソリッド感を残しつつ、人をはねつけない印象を与えます。

お米のような形状のバンド駒のサイドビュー。正面からのオーソドックスなスタイリングのなかで、さりげない個性を加えています。

要素が多いにも関わらず均整の取れた文字板。針やレイアウトの色使いを工夫し、多くの情報をわかりやすく並列的に伝えることを可能にしています。

ただ単に機能表示だけにとどまらない、視覚的にユーザーを楽しませるグラフィック的な効果のあるレイアウト。この時計の個性にもつながる要素。
ENGINEER'S EYE
世界を拡げる金字塔
シチズン「プロマスター」の人気モデルであった「ナビホーク」シリーズの進化版として開発されたモデル。世界を股にかける本格ワールドタイムウオッチには、日本以外の標準電波を受信する機能が必要不可欠。広い国土に送信所がコロラド州1つしかないアメリカ、その人口が集中する東西の沿岸部でも、フルメタル外装かつ電波を高感度に受信できることを開発目標に掲げ、電波時計のマーケットを世界に拡げる役割を背負いました。
それまでのフルメタル電波時計の開発で培った針自動補正機能、衝撃検知機能、耐磁性能などの新技術や、高機能ながらも低消費電力の回路と液晶パネル、高感度かつ複数局の電波受信が可能な受信IC、さまざまな感度対策を施したアンテナなど、15年来の電波時計開発のノウハウがすべて注ぎ込まれた、シチズンのコンビネーションウオッチの金字塔とも言えるモデルです。
その後、日米欧の3地域に加え中国の電波も受信できるよう改良された後継モデルCal.U680を開発。現在も売れ続けるシチズンを代表するロングセラーとなっています。